他に利用するのは、週2回の通所介護と週1回の訪問介護。月3回程度の通院時のタクシー乗降介助。ベッドから転落して戻れなかったことがあるので、万一に備えて夜間コールに応じてくれる「夜間対応型訪問介護」を契約している。呼べば費用がかさむから、気軽に呼ばないように気をつけている。
介護保険では、要介護度によって利用できるサービス量が異なる。山本さんは要介護3で限度額は約27万円。この額までは1割負担だが、それを超えると10割負担だから、限度額に収めるのは死活問題。今はまだ、だいぶ余裕があるが、訪問リハビリを利用していたときはギリギリで、夜間にコールしたら超えてしまったこともある。
ケアマネジャーで、コープケアサポートセンター港南の安田好子さんは「山本さんの場合、車いすが2台とリフトもあり、福祉用具の額が大きい。でも、本人が外出を楽しみにしているので、そこは大切にしたい。訪問リハビリを再開したいと思って探しているが、リハを入れれば限度額は苦しくなる」と頭を悩ませる。