市町村の差し迫った課題は、現行サービスの利用者になるべく影響を及ぼさずに、どう移行するか。次の課題が、住民も支え手となる集いの場をどう作るか、だ。
どの市町村も地域事業の具体化に頭を悩ませるが、こうした事業は、市町村の意向だけでできるわけではない。
飯島さんは「地域格差は、暮らしている市民が作る面もある。上から『ボランティアをやれ』と言われると、うんざりするけれど、わが町をこうしたいと思い、市民が関与することで町は変わっていく。この町が好きか、生きて死んでいくこの町をどうするかだと思う」と話している。