大手志向復活…就活ミスマッチ懸念　中小企業の採用難に拍車 (3/5ページ)

　採用スローガンも前年までの「グローバルチャレンジ」から、「パナソニック、攻めます。」に改めた。グローバル＆グループ採用センターの行岡正恭所長は「当社の事業領域が広がっているので、技術系の志望学生への訴求力を高めた」と力を込める。

　しかし、楽観は禁物だ。リクルートキャリアの「リクナビ」編集長、岡崎仁美さんは「企業はレベルを下げてまで採用人数を満たすことはしない。求人数が増えたとしても、決して気の抜けない状況だ」と説く。

　企業の採用担当者を対象にしたリクルートキャリアの調査では、「採用人数に満たなくても採用基準は緩めない」とする割合が約５６％に上った。大手、中堅・中小に共通した傾向だ。

「大手志向はむしろ保護者に強い」と嘆息