採用過程で仕事体験 学生のミスマッチ防ぐ動き広がる (1/4ページ)

2013.11.10 07:36

ベネッセスタイルケアの会社説明会で「目を閉じた相手の誘導」のグループワークに取り組む参加者=東京都渋谷区(竹岡伸晃撮影)

ベネッセスタイルケアの会社説明会で「目を閉じた相手の誘導」のグループワークに取り組む参加者=東京都渋谷区(竹岡伸晃撮影)【拡大】

 企業が、採用活動の過程で学生に仕事などを体験してもらう機会を設ける動きが広がっている。内定後の辞退や入社数年以内での退職を防ぐのが狙い。適性の有無について企業、学生の双方が、より具体的に確認できるため、「雇用のミスマッチ」の防止につながりそうだ。(竹岡伸晃)

 辞退者が大幅減

 「今日は社員になったつもりで入社後の生活を疑似体験してもらいます。仕事が合っているか判断してください」。全国で約240カ所の老人ホームを運営するベネッセスタイルケア(東京都渋谷区)の会社説明会兼1次選考会は、採用担当者のこんな言葉で始まった。

 参加したのは来年4月の入社を目指す大学生ら17人。入社後の自己紹介▽老人ホーム入居者の名前暗記▽目を閉じた相手の誘導▽仕事観の確認-など6つのグループワークに取り組んだ。チームワークや気配りの大切さ、相手をよく知ることの重要性など介護の仕事に不可欠な要素を学ぶことができる。「利用者の人生に寄り添い、生活を良くしていく」という仕事の本質も伝える内容となっている。

「介護の仕事はきつい、汚いといった印象を持たれやすい」

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