トヨタ自動車労働組合(鶴岡光行執行委員長)は30日、平成26年春闘の労使交渉でベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として月4千円、年間一時金(ボーナス)として6・8カ月分(235万円に相当)を要求する執行部案を組合員に示した。
ベア要求は21年に4千円を掲げて以来5年ぶり。一時金は前年の妥結額205万円から大幅に増やした。2月6日に正式決定、4年連続の満額回答を目指す。
鶴岡執行委員長は同日の記者会見で「今年は改善分を要求する。(例年に増して)本当に厳しい交渉になる」と表情を引き締めた。
北米などでの販売増や円安による輸出採算の改善でトヨタの業績は好調だ。ただ、豊田章男社長は同日、記者団に対し「これから労使の話し合いが始まる。両者にとって持続的成長につながるものになればいい」と述べるにとどめた。