大手志向復活…就活ミスマッチ懸念 中小企業の採用難に拍車 (1/5ページ)

2014.2.12 10:30

 平成27年3月卒業・修了の学生の就職活動が本格化してきた。円安の進行などによる業績回復で大企業の採用意欲は旺盛で、自社セミナーで知恵を絞って優秀な学生を集めるのに躍起。学生の間でもここ数年の「氷河期」から一転、楽観ムードが漂っている。一方、景気回復の実感がまだ伴っていない中小企業には「大手志向」復活が採用難に拍車をかけている。

 製造業の人気上昇

 就職情報会社マイナビが昨年末に実施した調査によると、同社サイトを通じて企業に送られたエントリーシートの総数は前年の同時期とほぼ同じ。ただ、業種別の内訳に変化があったという。

 電子・電機が前年比34.8%増えたほか、自動車・輸送用機器も33.8%増加。製造業は雇用が安定しており、賃金も比較的高い-とのイメージが背景にあるためとみられる。百貨店・スーパー・コンビニも15.4%増えたが、例年学生に人気が高い商社は2.6%と微増。ホテル・旅行は逆に13.3%減った。

「学生の志望と求人の多い業種が合わないミスマッチが懸念される」

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