【スポーツi.】懸念される五輪至上主義の風潮 ゴルフ松山とテニス錦織…分かれた判断 (3/5ページ)

2016.8.11 22:00

男子ゴルフの今季メジャー最終戦「全米プロ」最終ラウンド、13番でティーショットを曲げ、悔しがる松山英樹=7月31日、米ニュージャージー州のバルタスロールGC(共同)
男子ゴルフの今季メジャー最終戦「全米プロ」最終ラウンド、13番でティーショットを曲げ、悔しがる松山英樹=7月31日、米ニュージャージー州のバルタスロールGC(共同)【拡大】

  • テニス男子の錦織圭選手

 やり玉はお門違い

 リオ五輪に出るか出ないかで、ゴルフの松山とテニスの錦織の判断が分かれた。プロスポーツマンとして、それぞれが熟慮を重ねて出した結論を尊重したい。

 懸念されるのは2020年東京五輪招致が決定してから、わが国に五輪至上主義の風潮が強まっていることである。国家的プロジェクトだから、協力するのは当たり前、水を差すような動きは排除されなければならない、との流れがある。もし、その立場で松山をやり玉に挙げるとしたら、お門違いである。

 20年大会の追加種目に入り、喜びに沸く野球界だが、プロ野球のオーナー会議は五輪期間中に公式戦を中断する基本方針を決めた。議長を務めた阪神の坂井信也オーナーは「国家イベントとも言える五輪に全面的に、でき得る限りの協力をする」と述べた。

 もちろん、大規模なペナントレースの中断は初めて。夏休み期間中で観客動員が見込める時期だが、坂井オーナーは「野球界にとっては稼ぎどきだが、(全面協力という)趣旨で検討していく」とも付け加えた。

聖地である神宮球場を五輪期間中、荷物置き場に借用する件が…

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。