ブラジルの社会派ネタが詰まった最有力の週刊誌「ヴェージャ(Veja)」(8月3日号)は、リオデジャネイロ五輪開幕(5日)直前の特集を掲載した。全競技のメダル獲得者とその数を予測したところ、日本のメダル獲得総数は36個(金14、銀10、銅12)で、世界8位という順位となった。本番でこの予測は当たるのか見物だ。(リオデジャネイロ 天野健作)
ヴェージャは1968年に創刊し、発行部数は約100万部で国内最大だ。同誌は、米国のスポーツデータ会社「グレースノート」と協力し、データに基づいて予測。全競技の各国メダル獲得数と獲得者の予想を一覧にした(ドーピングにより参加できなくなったロシア選手は除外)。データは、直近に参加した大会や、特に国際大会での好成績を高ポイント化して算出したという。
日本人の金メダルの獲得予測者は以下の通り(敬称略)。
▽バドミントン・女子ダブルス=高橋礼華・松友美佐紀
▽フェンシング・男子フルーレ=太田雄貴
▽体操・男子団体総合=日本
▽同・個人総合=内村航平
▽同・男子平行棒=内村航平
▽同・男子床=白井健三
▽柔道・男子60キロ級=高藤直寿
▽同・男子81キロ級=永瀬貴規
▽同・男子90キロ級=ベイカー茉秋
▽レスリング・48キロ級=登坂絵莉
▽同・女子53キロ級=吉田沙保里
▽同・女子58キロ級=伊調馨
▽水泳・女子200メートルバタフライ=星奈津美
▽同・男子400メートルメドレー=萩野公介
銀メダルの注目日本人選手は、前回2012年ロンドン五輪で金メダルを取った松本薫(柔道・女子57キロ級)や、同じく銀メダルを取った三宅宏実(重量挙げ・女子48キロ級)のほか、萩野とのワンツーフィニッシュで、瀬戸大也(男子400メートルメドレー)だ。
銅メダルでは、水泳の入江陵介(200メートル背泳ぎ)、渡部香生子(100メートル、200メートル平泳ぎ)らが名を連ねる。
前回ロンドン五輪と比べると、メダル総数はほぼ変わらないが、金は7から倍増している。
ただ総メダル数を世界と比べると、ロンドン五輪では6位だったが、2ランク下がる見込み。1位米国、2位中国は変わらないが、フランスとオーストラリアが日本を抜きランキングの上位に躍り出る予想だ。