リオデジャネイロ五輪は中盤を迎え、1904年のセントルイス大会以来、112年ぶりに復活したゴルフが11日から始まるものの、男子は有力選手の出場辞退で飛車角落ちとの声が聞かれる。
ジェイソン・デイ(豪州)、ダスティン・ジョンソン(米国)、ジョーダン・スピース(同)、ローリー・マキロイ(英国)のトップ4が中南米で感染が広がるジカ熱や治安上の不安を理由にリオ行きのチケットをキャンセルした。
全米プロ選手権で4位に入るなど世界の強豪と熾烈な戦いを繰り広げている日本の第一人者、松山英樹もその一人。過去、虫刺されでプレーに大きな影響を受けた苦い経験をしていることもあって、五輪代表回避を表明した。
現実的判断で辞退
この選択に対して「本当にジカ熱が理由なのか」「メダル獲得のチャンスを自ら放棄するとは」との見方がある。
松山は毎週のように大会に出場して、しのぎを削っている。厳しい日程に五輪を折り込めば、さらなる負担がかかるので辞退するというのは現実的な判断である。