シャープ相次ぐ誤算…中国で競り負け“在庫の山” 円安の追い風どこへ? (3/5ページ)

2015.2.15 07:06

厳しい表情で記者の質問を聞くシャープの高橋興三社長=東京都港区

厳しい表情で記者の質問を聞くシャープの高橋興三社長=東京都港区【拡大】

  • 決算発表の後、記者の質問に応じるシャープの高橋興三社長(中央)=東京都港区(栗橋隆悦撮影)
  • 決算を発表するシャープの高橋興三社長=東京都港区(栗橋隆悦撮影)
  • 記者会見に臨むシャープの高橋興三社長=東京都港区

 円安進行では、海外で多くを生産する太陽光パネルや白物家電は採算が悪化したが、国内生産の回帰などの対応も遅れている。

 会見で大西徹夫副社長は「計画の方向性は間違っていなかったが、環境変化に追いつけていなかった」と反省の弁を語った。

 現実となったジンクス

 高橋社長はシャープの収益力の低下を見て取った金融機関から「2年目のジンクスにはまっていないか」と指摘され、昨秋ごろから気にするようになったという。

 2年目のジンクスといえば、スポーツで、好調だったルーキーが翌シーズンで不振に陥ったときなどに使われる。経営危機に陥った企業の場合は、人員削減や事業・資産売却などリストラ効果で1年目は乗り越えることができるが、その余地がなくなってくる2年目に落とし穴があるという意味だ。

 しかも、経営再建の2年目になると社員らに危機感の緩みや疲れが目立ってきた。このため高橋社長は昨年10月、社内でのメッセージで「短期のV字回復か、緩やかな回復さえままならない状況に追い込まれるかの岐路に立たされているのが2年目」と奮起を促していた。

「前の経営危機ほどじゃないという感覚は我々にはない」

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