ソニーは15日、市場想定価格(税抜き)が12万円前後の高性能ウォークマンを2月14日に発売すると発表した。CDより高音質なハイレゾ音源に対応したモデルの中でも最上位機種となる。「音質の追求を徹底した」(同社)商品の発売で、ハイレゾの普及を後押ししたい考えだ。
新商品はウォークマンの「NW-ZX2」。アルミニウムを削り出すなどしてつくったフレームを使うことで、外部の振動などの影響を受けにくい安定性を実現した。アンプや電源回路についても最適化を進め、高音質につなげたという。
電池については、従来の上位機種と比べて約2倍の容量を確保したことで再生時間も倍増し、最大33時間とした。128ギガバイトの内蔵メモリーを搭載し、メモリーカードと組み合わせると、ハイレゾ音源で1700曲以上を持ち運びできる。
ソニーは昨秋、ウォークマン「Aシリーズ」を2万5000円前後で発売し、ハイレゾを楽しむ利用者のすそ野を広げた。一方で高価格帯の最上位機種を投入し、高音質を求める消費者にアピールする狙いがある。