NTTグループが2月中の提供開始を予定している光サービス卸売りについて、KDDIの田中孝司社長はフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、NTTドコモが提供する「ドコモ光」に対抗して料金を引き下げる方向で検討していることが12日までに分かった。
ドコモは、携帯電話と光サービスのセット割引「スマートバリュー」で先行するKDDIからの顧客奪取を公言しているが、KDDIはドコモの料金政策を見極めた上で対抗策を導入する考えだ。
田中社長は、NTTの光サービス卸売りを、これまでの市場競争の枠組みを覆す「(販売方法の)コペルニクス的転換」と指摘。その上で、鵜浦博夫NTT社長が「(公共事業者を想定した現行法の)卸役務で十分だと主張するのは、政府の資本が入った特殊法人としてはあまりに拙速だ」と断じ、すでに一部のドコモショップで行われている「ドコモ光」の事前告知を問題視した。