米ラスベガスで1月上旬に開かれた世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」で、サムスン電子とLG電子の韓国2強が洗濯機や冷蔵庫など白物家電で火花を散らした。白物家電ではLG社長がドイツでサムスンの洗濯機を壊したとの疑いが浮上し、告訴合戦に発展した因縁がある。両社は低価格戦略で北米市場で存在感を高めつつあるが、日本の業界関係者からは「中国勢が迫るなか、採算度外視で日本勢から薄型テレビのシェアを奪った成功体験が白物で通用するか」との声が上がる。(藤原直樹)
あきれるほど巨大
CES会場で、サムスンは、人気シェフが選ぶ白物家電シリーズ「シェフ・コレクション」を公開。自社ブースに実際のキッチンやリビングなどの生活空間をイメージしたコーナーを設置し、冷蔵庫や洗濯機、掃除機、オーブンなどを展示した。
特に力が入っていたのが冷蔵庫と洗濯機だ。冷蔵庫では、扉が透明で冷蔵物が外から確認できるショーケース風の大型モデルを展示した。洗濯機では、汚れのひどい洗濯物を前もって洗う下洗いの機能を持った「アクティブウォッシュ」を発表した。