経営再建中のシャープが欧州での太陽電池事業で韓国サムスングループと提携したことが27日、分かった。
シャープの太陽光パネルにサムスングループの蓄電池などを組み合わせ、既に家庭向けに販売を始めた。シャープは欧州でのパネル生産から撤退したが、自社ブランドの販売は続けている。太陽電池のシステム販売は収益性が高く、家電分野で競合するサムスンとも手を組めると判断した。
このシステムは、シャープが外部から調達した太陽光パネルに、サムスンSDIの蓄電池と送配電の安全性や効率を高める「パワーコンディショナー」を組み合わせたもの。
日中に蓄電した電気を夜間に有効活用して電気代を節約できるほか、スマートフォンなどで電気の貯蔵量や修理の必要性の有無を確認できる。昨年12月に英国で家庭向けの販売を開始し、今後は欧州各地に広げていく。