購入予算については、男性は10万~20万元(約164万6000~329万2000円)が多かったが、女性は分散し、30万元以上と答えた人が男性の2.89倍もいた。予算は男女差が大きく、女性の高級車志向は男性よりも強い。
人気ブランドも女性の場合、地域差が大きく、広東省ではトヨタが圧倒的に人気があるが、北京市では独フォルクスワーゲン(VW)がトップだった。また米ゼネラル・モーターズ(GM)が強いのは華東・華南地区で、江蘇省と浙江省では特に人気が高い。国内メーカーの奇瑞汽車は山東省、江蘇省、北京市で一定のシェアを持ち、女性は国産車にあまり偏見がない。
女性が好きな車のタイプは、小回りが利くハッチバックタイプかスポーツ用多目的車(SUV)の両極に分かれた。人気のコンパクトカーは運転しやすく駐車が楽だ。一方、視野が広く男性的なSUVが好きだという女性も増え、新たな購買層となっている。
より効果的な値下げ
このような状況を受けメーカー側も女性をターゲットにした販売戦略を練っている。3月の国際女性デーには、女性購入者に高級ブランド香水を贈るなどのキャンペーンを実施、さまざまな手法でアピールしている。