トヨタが新型「低燃費エンジン」 パッソらに搭載、HVにも生かす (1/2ページ)

2014.4.11 06:25

 トヨタ自動車は10日、燃費性能を従来型比で最大3割改善した新型ガソリンエンジンを発表した。まず排気量1000ccと1300ccの2機種を月内に発表する新型モデルに搭載。2015年までにディーゼルエンジンを含め14機種を開発して主要モデルに順次導入する。トヨタは燃費性能の高いハイブリッド車(HV)に注力してきたが、なお世界販売ではガソリン車が主流。燃費性能を改善し、新興国などでのシェア拡大を目指す。

 新型エンジンは燃料を燃やした熱エネルギーのうち動力に変換された割合を示す「熱効率」を、量産型ガソリンエンジンでは世界トップレベルまで高めた。

 エンジンを自動停止するアイドリングストップ機能などと合わせ、燃費性能は1300ccで従来型より約15%、ダイハツ工業と共同開発した1000ccでは約30%改善できた。

 月内に一部改良して発売する小型車「パッソ」や「ヴィッツ」から導入する見通し。

 パッソの場合、1リットル当たりで最大21.2キロの燃費性能が27キロ程度まで向上するとみられる。今後はHVやディーゼルエンジン車の燃費性能向上にもこの技術を生かす方針だ。

トヨタは規制対応や新興国などでの販売を強化へ

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