増える外来がん治療 薬局薬剤師との連携は道半ば「情報がない…」 (5/5ページ)

2015.9.14 07:15

点滴の内容が記された化学療法シール。薬局の薬剤師は末尾のアドレスからレジメンの情報を得る

点滴の内容が記された化学療法シール。薬局の薬剤師は末尾のアドレスからレジメンの情報を得る【拡大】

 薬局の薬剤師には、日進月歩の抗がん剤治療についていく負担がある。だが、南区薬剤師会の川田哲会長は「がん患者さんはすごく不安感がある。薬局の薬剤師が副作用を理解し、丁寧な説明をすれば、患者だけでなく、家族の不安も軽減できる。かかりつけ薬局の役割は、どこまで親身に話ができるか、だ。患者の信頼を得るために力量を上げられないなら、薬局は淘汰(とうた)されても仕方がない」と言う。

 同院は今年中に、臨床検査の値を処方箋に載せる。橋本副部長は「検査値があると、医師の処方の意図が分かり、ダブルチェックにも役立つ。究極の目標は患者さんの安心。地道な方法で切れ目なく情報を伝えられれば、他の病院も続く。地域の『標準』を作るのも市立病院の役割だ」と話している。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。