手洗い、うがい励行
基礎疾患がない場合、少し具合が良くない乳児を病院に連れて行く判断は、いつすべきなのか。
乳児は口呼吸ができないことを踏まえ、峯医師は鼻づまりを起こしたら医療機関での受診を勧める。「医師の立場から見ると、鼻水やくしゃみはさほど問題はないが、せきと鼻づまりは要治療状態と判断する」。呼吸が浅くて回数が多かったり、ゼイゼイ息をしたりすると下気道炎の可能性がある。機嫌が悪い▽ミルクが飲めなかったり飲んでもすぐにぐずって起きてしまう▽夜、眠ってくれない-などの場合も医師の診察を受けた方がいい。
ワクチンがないRSウイルス。家族ができることは、手洗い、うがいの習慣化▽風邪をひいている家族はマスクを着用し、乳幼児に近寄らない▽風邪の人との接触をできるだけ控える-を心掛ける。また、知らぬ間に感染源とならないためにも、乳幼児のいる家庭を訪問したり、乳幼児を抱いたりする機会を得た人も家族同様の気遣いをする。促されることがなくても、手洗いやうがいを行うのが乳幼児の健康に対する配慮だ。