大人では鼻水やせきといった風邪の症状を引き起こし、乳幼児では重症化する可能性もあるRSウイルス感染症。晩秋からが流行の本番だったが、過去3年は9月から患者数が増加しており、これからの季節、注意が必要だ。(日野稚子)
突然死の事例も
「RSウイルスには2歳までに感染するといわれている。逆に言えば、百パーセント感染を免れることはできない」と話すのは、日本小児科医会理事で自然堂峯小児科(さいたま市岩槻区)理事長、峯真人医師だ。
RSウイルスの感染経路は接触感染と飛沫(ひまつ)感染の2つ。RSウイルスが付着した服やドアノブなどに触ったり、鼻水やたんに含まれるRSウイルスを吸い込んだりして感染する。一般的な風邪症状を起こすウイルスだ。