OTTは“Over The Top”つまり「目標や上限を超える」という意味の略語だ。さまざまなコンテンツやサービスを、通信事業者が提供する回線などを経由して「最も上の階層で提供されるもの」とみなしている。OTTが「最上」の地位を占めるのか、地上波、衛星、ケーブルの各テレビ局がOTTの進出にいかに対応していくのか、そしてそれがスポーツ中継の放映権料にどのような影響をもたらすのか、これからが正念場だ。
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【プロフィル】宮田正樹
みやた・まさき 大阪大学法学部卒。1971年伊藤忠商事入社。物資部、法務部を経て、2000年5月、日本製鋼所。法務専門部長を経て、12年10月から社団法人GBL研究所理事・事務局長(現在に至る)。非常勤講師として04年から二松学舎大学大学院で「企業法務」、帝京大学で「スポーツ法」(08年~16年2月)に関する教鞭(きょうべん)をとっている。