【スポーツi.】逝ったスポーツ人へ~いまこそ感謝… (1/3ページ)

2016.12.28 05:00

日本刀を使って王貞治(左)への打撃指導をする巨人コーチの荒川博氏=1964年夏、東京都中野区の自宅で(同氏提供)
日本刀を使って王貞治(左)への打撃指導をする巨人コーチの荒川博氏=1964年夏、東京都中野区の自宅で(同氏提供)【拡大】

 年の瀬…。振り返れば、今年はいろいろなスポーツが、人々に感動を与えてくれた。

 リオデジャネイロ五輪で日本は史上最多の41個のメダル(金12、銀8、銅21)を獲得、4年後の東京五輪へ大きな夢を抱かせてくれた。プロ野球では日本一になった日本ハム・大谷翔平が夢の日本最速165キロを記録、“二刀流”でMVPに輝いた。マーリンズ・イチローのメジャー通算3000本安打達成は鳥肌ものだった。今でもその瞬間、瞬間がまぶたに焼き付いている。スポーツが持つ底力はすごい。

 ◆栄華は先人のおかげ

 いまや日本はスポーツ大国である。80年余の歴史を持つプロ野球は今季、過去最高の2498万1514人を動員した。サッカーのJリーグは24年目を迎え軌道に乗り、ラグビーのTリーグも、2019年W杯日本開催へ向けて盛り上がった。さらに今年からバスケットボールBリーグが新たに組織化された。ゴルフでは松山英樹が最高峰の米ツアーで活躍して世界ランク6位に進出、女子も野村敏京が米ツアーで優勝するなどグローバル化は普通になっている。

 とはいえ、いまあるスポーツ界の栄華は先人がいたからこそ…であることを、決して忘れてはならない。今年もまた、多くの功労者たちが逝った。

 野球界では、元巨人打撃コーチ、元ヤクルト監督の荒川博さん(12月4日、享年86)。世界の王貞治“1本足打法”生みの親である。戦後、高度成長期の波に乗るかのように王は本塁打を放ち、盟友・長嶋茂雄とともに野球人気を最高潮にさせた。荒川さんは、その礎だった。かつて西鉄(現西武)の黄金時代を築いた豊田泰光さん(8月14日、享年81)の、無頼ぶりが妙に格好良かった。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。