ソフトバンク戦略見直し「ポスト孫」白紙 カリスマ経営者の後任どうなる (2/3ページ)

2016.6.23 06:41

ソフトバンクグループ株主総会で副社長退任のあいさつをするニケシュ・アローラ氏=22日、東京都千代田区
ソフトバンクグループ株主総会で副社長退任のあいさつをするニケシュ・アローラ氏=22日、東京都千代田区【拡大】

 ソフトバンクにとって、投資事業の存在は大きい。孫社長は総会でも「当社は事業と投資、2つのビジネスモデルを運営しており、両方を足して世界一になりたい」と改めて強調。3月末までの実績は、累計投資額3878億円に対し、リターンは約25倍の9兆6895億円に達するという。

 もっとも、この企業投資が、電撃退任の引き金にもなったようだ。アローラ氏は総会冒頭の挨拶で、「孫氏は若い経営者に出会って若返り、社長を続ける情熱、エネルギーを取り戻したようだ」と語った。また、孫社長は「(アローラ氏から)『投資しても現金化しないと意味がない』と言われるが、私は売るのが苦手」と、現実的なアローラ氏と投資の考えで隔たりがあったことを示唆した。

 孫社長は今後、人工知能(AI)や「IoT(インターネット・オブ・シングス)」、ロボットでIT業界に大きな変化が生まれると強調した。足元では国内外の株式売却で約1兆9000億円を資金化。3月末時点で約12兆円の有利子負債を抱えており、投資機会を逃さないためにも課題となっている財務強化を進めたい考えのようだ。

一方、カリスマ経営者の後任選びは難しい。アローラ氏の…

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