独自技術こだわったボルボとマツダ 常識を変えたクリーンディーゼルエンジン (6/11ページ)

2016.4.3 17:10

新開発ディーゼルエンジを積んだV40 D4。

新開発ディーゼルエンジを積んだV40 D4。【拡大】

 そこで、ボルボが生み出した発想が「ディーゼルとガソリン、2種類のエンジンを同時並行的に開発するため、基本構造を共通化する」というものだった。

 エンジンの開発に役割を果たした先進技術とは

 2009年初頭に開発を始めて以来4年余りの年月のあと、この発想から生まれた新型ディーゼルエンジンが完成、2014年モデルの60/70/80シリーズに初めて搭載された。生産はボルボの主力エンジン工場シュブデ(首都ストックホルムから西南西約260キロ)。フォードグループからは独立した、文字通り自社開発自社生産そして自社モデル専用のディーゼルエンジンとなる。

 ガソリンエンジンとの可能な限りの共通化という発想により、このディーゼルエンジンが共通で使用している部品は全体の25%に達しているという。加えて、完全な共通使用にはなっていないものの、ガソリンエンジンと類似している部品の割合は50%。つまり、全体の4分の3の部品が共通あるいは類似になっている、ということは、製造段階でも共通の生産設備が活用できる余地が広がり、生産効率の向上とコストダウンを同時に図れることを意味している。

 このおかげで、ディーゼルエンジン仕様モデルはガソリンエンジン仕様に比較してわずかに25万円の価格上昇(日本仕様車)にとどまり、国内市場での競争力向上にも寄与している。

マツダのディーゼルエンジンもそうだが、従来のディーゼルエンジンの…

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