独自技術こだわったボルボとマツダ 常識を変えたクリーンディーゼルエンジン (10/11ページ)

2016.4.3 17:10

新開発ディーゼルエンジを積んだV40 D4。

新開発ディーゼルエンジを積んだV40 D4。【拡大】

 しかも、ボルボのディーゼルエンジンの仕上がりは非常に優秀だ。従来、消費者が抱いていた音や振動が大きいといった負のイメージを完全に払拭したといえる。実に静かでなめらかに回転する。クルマにあまり関心のない人なら、ディーゼルエンジンだとは気づかないかもしれない。

 むしろ、ガソリン車よりも低速域で粘り強いというディーゼルエンジン特有の動力性能のおかげで、日常の足としても非常に使いやすい。燃料消費性能もガソリン車を上回る(V40の場合は、2Lディーゼル仕様のJC08モードは20.0km/L、1.5Lガソリン仕様は同16.5km/L)ので、ユーザーはエコカーとしても胸を張れる。

 こうしたクリーンディーゼルエンジン導入が功を奏し、ボルボの昨年1年間の国内登録台数は好ましい数字になっている。

 輸入車の総登録台数28万4471台に対してボルボのそれは1万3510台。同社のシェアは4.75%。この中で、クリーンディーゼル乗用車の登録台数はと言えば、それぞれ、2万8834台と3489台となっている。つまりクリーンディーゼル乗用車のカテゴリーでは、ボルボのシェアは12.1%となる勘定だ。

すなわちボルボの場合、輸入車市場全体でのシェアが…

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