例えば、インドネシアのLNG事業では、関電、中部電、九州電力、大ガス、中部地方の東邦ガスなどが名を連ねる。また、大ガスと中部電は天然ガスパイプライン「三重・滋賀ライン」を共同で敷設。カナダのシェールガス開発プロジェクトでは中部電、東ガス、大ガスなどが組む。
10年ごろから始まった中東・北アフリカでの民主化運動「アラブの春」で石油・ガスの供給力が低下するリスクが高まり、日本のエネルギー会社は絆を強めていった。それが東電の原発事故で景色は激変し、自由化の春が訪れる。
昨日の友は今日の敵、敵の敵は味方、そんな言葉がぴったり当てはまるエネルギー業界。合従連衡のうずみ火が散在している。