平成23年3月の福島第1原発事故から5年。昨年は九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)が再稼働し、国内の「原発ゼロ」がようやく解消された。今年は2基に続いて関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)が1月下旬に再稼働する予定で、4号機も続く。一方、関電が40年超の運転を目指す3基は年内に期限を迎え、高速増殖炉もんじゅには「最後通告」が突きつけられている。各事業者にとっても、地元にとっても、正念場の1年となる。福井県内の各原発の現状と今後をまとめた。
再稼働は
原発の新規制基準下で福井県内の原発として初めて、高浜原発3、4号機が再稼働する。3号機は1月28日、4号機は2月下旬を目指しており、準備が進んでいる。
3、4号機は、昨年2月に原子力規制委員会による審査に合格。4月に福井地裁が再稼働を禁ずる仮処分を出したが、関電側の異議が認められ、12月24日に地裁の別の裁判官が再稼働を認める決定を出した。