【小川】取っているデータの量は世界一だと思います。
--今お考えになっている次の課題は何かをお伺いします。
【藤井】従来は、設計の要求を満たすのがものづくり、でした。今は違います。設計の狙った性能を出すにはどこを狙ってつくればよいかを常に考えています。設計の規格はこうだから、だけでは終わらずに、お客さまに喜んでもらえるものはどうあるべきかという視点を忘れずにつくっていきたい。
【宮脇】私どもに与えられた製造技術、加工技術の課題への取り組みはまだまだ終わりません。将来に向かっては、今までとは全く違う手法を生み出さなければならないと思っています。
【小川】旧モデルからスカイアクティブに進化したその曲線をさらに二次曲線的な軌跡でさらに高みを目指さなければという思いが強いですね。そして製品の差別化を図って抜きんでた製品をつくりたいと思います。もっとも、登る坂道が急すぎて、先が見えなくなるかもしれませんが。
(ジャーナリスト 宮本喜一=文)(PRESIDENT Online)