米アップルは9日(日本時間10日午前2時)、カリフォルニア州サンフランシスコで新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)6S」と「6Sプラス」を発表する。2007年に初代が登場してから、アイフォーンは世界の生活シーンを変えてきた。07年以降も毎年、新機種を投入し、進化を続けている。9代目となる新機種への期待は高まるばかりだ。発表を前にiPhoneの歴史をちょっと振り返ってみよう。
「われわれは電話そのものを再発明した」。07年の初代アイフォーンの発表会で、当時の最高経営責任者(CEO)だった故スティーブ・ジョブズ氏は、新製品をこう説明した。
だが、当時はまだ、その意味がよく伝わっていなかった。07年1月11日の産経新聞朝刊は「iPod(アイポッド)携帯を投入」との見出しで報じている。当時、携帯音楽プレーヤー市場で圧倒的な人気を誇る「アイポッドの携帯電話版」を発表したという内容だった。