日本通信は3日、世界初のモバイルセキュリティー対策ソリューションとなる「モバイルIDS」を発表。VAIO Phoneユーザー向けに9月18日から提供される。
IDS(Intrusion Detection System:侵入検知システム)とは、不正なアクセスの兆候を検知するシステムで、2000年頃から企業の有線ネットワークで普及しているもの。これを同社の特許技術により、モバイル端末へと搭載したのが今回発表した「モバイルIDS」だ。モバイルIDSを導入したスマホの持ち主は、自分のスマホがどれだけのサイバー攻撃を含む不正アクセスを受けているかが把握できるようになる。
同社が1台の端末で24時間計測したところ、不正アクセスの疑いがある警戒レベルが1502件、攻撃には至らないがその準備のための偵察をしていると思われる悪意を持った不正アクセスが338件、実際に攻撃を行う不正アクセスが2件検出されたとのこと。同社の統計的にみても、Wi-Fi経由ではモバイル通信経由の10倍以上の不正アクセスがあり、モバイルIDSを使うことでWi-Fi接続に危機感を覚えるようになった社員もいるようだ。