TDKも売上高を9.7%増の1兆800億円(従来予想は1兆500億円)、最終利益を2.5倍の420億円(370億円)に上方修正した。桃塚高和執行役員は「中国のスマホメーカー向け高周波部品の受注が好調」と表情が明るい。
日本電産も売上高を従来の9600億円から前期比14.3%増の1兆円に引き上げた。円安進行や車載向けの精密小型モーターの販売好調が大きな要因だ。永守重信会長兼社長は「M&A(合併・買収)を加速させ、20年に売上高2兆円、30年に10兆円にする」と鼻息が荒い。
スマホやパソコンなどの完成品メーカーが中国や韓国勢との競争で苦戦する一方で、電子部品メーカーは業績好調と対照的だ。電機系アナリストは「全方位外交でビジネスができているのが大きい」と指摘する。