米マイクロソフト(MS)は21日、今年後半に発売する次期基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」を発売から1年以内に限り「7」以降の利用者に無償提供すると発表した。新OSを有料としていた従来の戦略を転換し、すでに無償化している米アップルや米グーグルに対抗する。
MSはパソコンのOSでは約9割の圧倒的なシェアを持つが、利用が拡大しているスマートフォン向けはアップルやグーグルに大きく出遅れている。米IDCの最新調査によると、MSのウィンドウズフォンのシェアは2~3%程度だ。
加えて世界のパソコンの出荷台数は、スマホやタブレット端末に押され、IDCによると2014年の速報値は3億800万台で3年前と比べ約15%減少している。MSもアップルやグーグルが背後に迫り、焦りの色をみせている。