両社の明暗を分けたのは中国市場におけるスマホ販売だ。サムスンは中低価格帯のスマホを販売し、中国でシェアトップを獲得していたが、昨年以降、小米科技(シャオミ)や華為技術(ファーウェイ)など地場メーカーの勢いが強くシェアを落としている。
中国で快進撃続くiPhone
その反面、アップルは中国移動(チャイナ・モバイル)と販売契約を結び、アイフォーンの販売を拡大。10~12月期の香港と台湾を含む中国地域の売上高が前年同期比70%増となった。
大手2強の差が鮮明となってきた理由について、電機系アナリストは「ブランド力の違いが大きい」と指摘する。
昨年の新型アイフォーンの販売で、先行発売する日本のアップルストアに、転売目的の中国人が大挙して並んでいた。それだけ中国人にとってもアイフォーンは価値が高いことを示している。サムスンの「ギャラクシー」の新モデルが発売されても大勢の中国人が並ぶことはない。