NTT「光卸」法解釈めぐり曲折 “ボタンの掛け違い”どうして起きたのか (4/6ページ)

2015.1.28 07:12

NTT東西の「フレッツ光」の契約数推移

NTT東西の「フレッツ光」の契約数推移【拡大】

  • 光ケーブルなどの通信回線が走るNTT東日本の専用地下トンネル=2014年12月、東京都新宿区
  • 20日、自民党本部で開かれた情報通信戦略調査会であいさつする川崎二郎元厚労相。「待った」をかけていたNTTの光サービス卸が、ようやく実現にこぎつけた

 光回線の敷設が可能な「普及世帯」は99%に上るが、実際の利用率は5割に届かず、「大きく増やすのは限界に近い」(NTT東の山村雅之社長)状況となっていた。

 光サービス卸を利用して「ドコモ光」の提供を予定しているドコモは今後、NTT東西の個人契約者の受け皿になる。東西は法人向けサービス以外は設備提供が主体の「黒子に徹する」(鵜浦氏)ことになり、光サービスの主体は規制の強い東西からドコモに移る。

 NTTが東西から光サービス販売を切り離す機能再編の検討を始めたのは5年以上前。原口一博総務相(当時)が「15年にブロードバンド利用率100%」を目指す「光の道」構想を10年に提唱した。

 だが、孫正義ソフトバンク社長が主張するNTT東西の光回線設備の分離が焦点となり、NTTや検討会委員の強い反対で同構想は事実上頓挫した。

「光の道」構想の前だったが、東西を黒子の設備会社に衣替えするのは…

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