野村証券の藤原悟史アナリストは巨額買収について、「サントリーにそれだけの覚悟があるからだろう」とみる。だが、これまでの買収劇については「オーナー経営のトップダウンだからこそ。上場企業ではできない」とも。
今は買収資金調達を目指して上場させた子会社のサントリー食品インターナショナルの株主たちも、親会社の動向を注視している。
国内外のライバルを出し抜き、一挙に世界3位の蒸留酒メーカーに躍り出るサントリー。今後、いかにビーム社とのシナジー効果を発揮できるか、厳しい視線が注がれることになりそうだ。(中村智隆)