韓国ビール業界悩ます“爆弾酒” 日本製が大人気、北朝鮮にも味で敵わず? (1/4ページ)

2013.8.27 06:00

韓国ソウル市内にオープンしたアサヒビールの期間限定店「アサヒスーパードライ・エクストラコールド・バー」を訪れた同社の小路明善社長(左)

韓国ソウル市内にオープンしたアサヒビールの期間限定店「アサヒスーパードライ・エクストラコールド・バー」を訪れた同社の小路明善社長(左)【拡大】

 韓国のビール業界が、汚名返上に躍起だ。韓国の輸入ビール市場では日本製のシェアは33%と最大の輸出国となり、日本のビール大手が設置した期間限定店には、若者らが長蛇の列をつくる人気となっている。

 背景には「水っぽく味が薄い」と評される現地のビールの味に対する不満がある。韓国のビール大手は危機感をバネに、新種のビールへの参入や原材料表示制度の変更などで巻き返しを図る。だが、焼酎をビールで割って飲む「爆弾酒」が主流を占める現状では、さまざまな改革も“看板倒れ”となりかねない。

 1カ月で3万人、ソウルっ子熱狂

 高級デパートやブティックが集まるソウルの繁華街・江南区。8月9日にオープンしたアサヒビールの期間限定店「アサヒスーパードライ・エクストラコールド・バー」には、初日から長蛇の列ができた。レセプションに出席した同社の小路明善社長は「韓国市場で2ケタ成長を続け、シェア1位をキープしたい」とアピールした。

わずか1カ月間で3万人の来場者、最長で90分待ちの列ができた

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