当然、韓国国内では反発の声が上がったが、消費者からは「味が薄い」「炭酸はきついが味がない」など批判の声も少なくなかった。
ある業界関係者は「韓国の酒税法では、麦芽の使用比率が10%以上ならビールに分類される。麦芽使用比率が66・7%以上の日本のビールとは違い、発泡酒や第三のビールに近いものもある」という。
国内外の批判を踏まえ、韓国ビール市場で9割超を握るハイトジンロとOBビールの2社は、今秋から味わいや香りが強く欧州で人気の高い「エール」タイプのビールの発売を検討。また、麦芽の使用比率をラベルに表示するなどの対策を導入するという。
韓国野党からは、ビールの麦芽使用比率を日本並みの7割に引き上げる酒税法改正案も提出されており、業界や国を挙げて“汚名”返上を急いでいる。