アサヒビールは8日、ビールと発泡酒、第3のビールを合わせた「ビール類」の昨年1年間の販売実績が1億6320万ケース(1ケースは大瓶633ミリリットル20本換算)で、前年比5万ケース増と12年ぶりのプラスだったと発表した。
3月に発売した「クリアアサヒ プライムリッチ」が好調だった第3のビールが3870万ケースと5.4%伸び、全体を牽引(けんいん)した。
発泡酒は糖質ゼロの「スタイルフリー」が支え、0.6%増の1560万ケース。ただ、一昨年発売の「スーパードライ ドライブラック」が昨年は低迷し、ビールは1億890万ケースと1.9%の減少だった。
スーパードライは昨年末に初めて味を改良し、今年2月には贈答用だった高級版「ドライプレミアム」の通年販売を始める。小路明善社長は会見で「スーパードライブランドを伸ばし、ビール類の2年連続販売増を目指す」と述べた。