サントリー強気勝負の裏側 “ビーム社争奪戦”割高でも負けられない (3/5ページ)

2014.1.26 07:00

 企業買収では、買収額は本業に伴う現金収入にあたるEBITDAの5~10倍が一般的。だが、ビーム社買収では20倍以上で、単純計算すると資金回収に20年以上もかかる。これは財務悪化の要因となるが、サントリーは「ビーム社には将来性がある。EBITDAも今後増える」と強気の姿勢を崩さない。

 サントリーは昨年7月、株式非上場の“社是”を覆し、主力子会社のサントリー食品インターナショナルを東証1部に上場。これにより、買収資金として活用できる約40億ドルを調達した。今回の買収はこの資金に加え、三菱東京UFJ銀行からの借り入れなどでまかなうという。

 グローバル企業を目指す「覚悟」

 ビーム社の2012年12月期の売上高は約25億ドル。最終利益は3億8千万ドルしかなく、13年12月期もほぼ同水準の見込みだ。ブランド力による海外での販路拡大につながるとはいえ、サントリーはなぜ、そこまで強気のビーム社買収に踏み切ったのか。

ここで動かないという選択肢はなかった

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