韓国輸出入銀行や韓国産業銀行に代表される政府系銀行の主要貸出先には、業績の悪い造船・海運の占める割合が高い。
これが不良債権に転じた場合には、多額の貸倒引当金が必要となり、銀行の業績・バランスシートを大幅に悪化させることが予想される。
すでに政府系銀行のバランスシート調整圧力が強まっており、今後、景気は一段と下押しされる可能性が高いと予想されている。
松田氏は「人件費削減をはじめとしたリストラを企業が行うことで、雇用・所得環境が悪化し、それを通じて個人消費が押し下げられることも想定される」と韓国経済の“負のスパイラル”突入のシナリオも指摘する。