韓国商標、中国でパクリ被害相次ぐ 「政府は守ってくれない」その理由は? (1/4ページ)

2016.7.9 17:06

中国の短文投稿サイト「微博」に掲載された、熊本県のPRキャラクター「くまモン」にそっくりな安徽省のテレビ局の番組キャラクター「好運熊」(ラッキークマ)。「パクリ疑惑」に批判の声が集まるが、今に始まったことではない(共同)
中国の短文投稿サイト「微博」に掲載された、熊本県のPRキャラクター「くまモン」にそっくりな安徽省のテレビ局の番組キャラクター「好運熊」(ラッキークマ)。「パクリ疑惑」に批判の声が集まるが、今に始まったことではない(共同)【拡大】

 「何今さら」と毒づいてしまいそうだ。韓国でよく知られた商標が、中国で「パクリ登録」される被害が相次いでいるという。「横城韓牛」「ミスターピザ」「キムパプ(のり巻き)天国」…。既に中国人が先行して商標登録を済ませしまい、中国でそのまま使用するには訴訟を起こすか、交渉で商標使用許可を得なければならない。かつて日本の人気アニメ「クレヨンしんちゃん」も中国で標的にされた。パクリ天国・中国に対抗し、日本の特許庁は取り消し訴訟を起こす中小企業への補助に乗り出す一方で、韓国は中国を刺激したくないのか、“自主防衛”を呼びかけるだけだ。

 被害企業は600社以上に

 昨年、中国で韓国のかき氷専門店「ソルビン(雪氷)」の商標と同じ中国版「ソルビン」が商標として出願された。韓国経済新聞(電子版)によれば、商標には韓国商標のかき氷の器の絵は抜けており英語表記になっているが、字体が全く同じで韓国商標と区分しにくいものになっているという。

 韓国紙、朝鮮日報(電子版)は、中国で韓流が広がるのに伴い、韓国企業が商標を盗用されるケースが増えており、今年5月までに中国で先行登録された韓国の商標は1千件を超え、被害企業は600社以上に上る(韓国統計庁まとめ)と伝えている。商標の無断先行登録は、化粧品、食品、衣料、フランチャイズなど幅広い業種でわたる。

韓経新聞によれば、商標が盗用されれば現地の商標法により…

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