「昼食を食べていたら、すぐ近くの席の大人2人が小さな子供を抱え、レストランの庭に向けてオシッコさせていた」。上海ディズニーランド開園初日の16日、中国版のツイッター「微博(ウェイボ)」に投稿された画像と記事が、瞬く間にあちこちに転載されていく。
微博で多数のフォロワーをもつ上海の宣克霊さんの投稿。上海ディズニーの一番奥にある肉料理レストラン「老藤樹食桟」での出来事という。すぐ外にトイレがあるにもかかわらず、子供はガマンしきれなかったようだ。中国ではなお、街中でもよく見かける光景のひとつだが、「夢と魔法の国」では見たくない“トホホ”な親子の姿である。
一人っ子政策が35年も続いた中国の都市部では、一人っ子の子供を両親とそのまた両親の合計6人の大人が、かかりっきりで甘やかすケースがなお多い。「小皇帝」と呼ばれる子供のするいたずらなら無関係な人でも許す、または許さざるを得ないため、「人さまに決してご迷惑をかけてはならない」との教育は皆無といっていい。親の世代からして一人っ子だからだ。