今年はじめ、韓国メディアに「韓国はテーマパークの墓場か…」という見出しが躍った。過去20年来、米ハリウッド映画を題材にしたテーマパークの建設計画がことごとく頓挫してきたことを皮肉ったものだ。一方で、大阪市の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」は絶好調である。USJの“復活劇”を受けて、韓国紙、朝鮮日報(電子版)には「『テーマパーク衰退論』を覆した日本」とのコラムが掲載された。中国人観光客の急増を背景に「中国特需」を引き寄せた日本に「学べ」という指針とも読み取れる。
「テーマパークの墓場か」
韓国紙、中央日報(電子版)は1月、釜山鎮海経済自由区域内にテーマパーク事業を推進している慶尚南道が2014年に米ハリウッド映画会社のフォックス社と了解覚書を締結したがその後の進展がないと報じた。
韓国では20年以上も前から、パラマウントやMGMなどハリウッド映画会社のテーマパークの建設計画が発表されてきたが、実現したものは1カ所もないという。いずれも08年のリーマン・ショックに伴う資金難と国内事業者との摩擦で困難に陥ったと指摘し、同紙は韓国を「テーマパークの墓場か」と皮肉っている。