家族連れで来日し、高額商品を買って帰る中国からの爆買い客。団体旅行が大半だが、最近では個人旅行が頻繁にできるリピーター客の存在感が高まっている。所得が高く、高付加価値商品やサービスを求める「上客」にあたるためだ。爆買いリピーターになり得る「人物像」はどんなものか。旅行大手の調査では、年齢が35歳未満と若く、大学卒以上の高学歴者が浮かぶ。外交問題では摩擦の絶えない日中関係だが、お金持ちインテリ中国人層のハートを日本はがっちりとつかんでいる。訪問先では韓国を上回る人気だ。
弾丸ツアーからゆったり旅行へ
日本でも爆買い期待が膨らんだ今年2月の春節(旧正月)。大型連休中にあわせて多くの中国人が海外に飛び出した。
海外旅行をした中国人は600万人で、現地での消費額は約900億元(1兆5500億円)にのぼり、過去最高だったことが、中国の調査会社の分析で分かった。
中国メディアによると、渡航先トップ5の1位は、プーケットなどのリゾート地が人気のタイで、日本は2位にランクイン。3位以下は韓国、台湾、シンガポールの順で、アジアの中では物価の高い日本だが、そのデメリットをものともせず、日本は選ばれている。