【スポーツなんでやねん】
珍しいこともあるものだ。サッカー中国スーパーリーグの強豪、広州恒大が昨年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝で、日産自動車とのスポンサー契約に反して系列会社の名前が胸の部分に入ったユニホームを着用した問題で、スポンサーとしての権利が侵害されたとして損害賠償を求めていた日産側の訴えたが認められた。中国英字紙「チャイナ・デーリー(中国日報)」の電子版や、中国国営新華社通信のニュースサイト「新華網」などが報じた。
同紙などの中国メディアによると、広州市花都区の地方人民裁判所が6月7日、広州恒大に2477万8645元(約380万ドル=3億9800万円)を支払うよう通達したという。日産の現地合弁会社「東風日産乗用車」は2014年~15年にかけ、広州恒大のユニホームの胸部分に、社名や自社製品の乗用車ブランド名「ヴェヌーシア(中国名=啓辰)」を入れる名目で、1億元(約1500万ドル=約16億円)以上のスポンサー料を広州恒大に支払っていた。
しかし、広州恒大のホームで行われた昨年のACL決勝第2戦では、選手らは広州恒大のオーナー企業である不動産開発会社「恒大地産集団」傘下の保険会社「恒大人寿」の名前が入ったユニホームを着用。「東風日産乗用車」は勝手に広告を外したのは契約違反に当たるとして広州恒大に抗議するとともに、約6億円の損害賠償を求める訴訟を起こしていた。