1割削減は日量約40万バレルで、製油所2カ所程度の閉鎖に当たる。経産省は税制優遇や補助金などの措置で後押しし、複数の企業が設備の一体運用で目標を達成することも認める方針だ。
経産省が再編促進に動いたのは、元売り各社の業績悪化に対する危機感もある。大手3社の14年3月期連結決算はいずれも、原油輸入価格の上昇に伴う卸価格の値上げで増収だった半面、販売数量や精製マージン(原油価格と卸価格の差)の減少で経常減益となった。
元売り各社も合理化の必要性を認識し、再編に向けた動きを加速させている。
コスモ石油と東燃ゼネラル石油は、千葉県市原市にある両社の製油所の統合を検討している。原油の調達や製品の融通などで連携し、安定供給と効率化につなげるのが狙いだ。製油所を共同運営する事業会社を15年1月をめどに設立する計画で、両社の製油所を最長5キロのパイプラインで結ぶ構想もあり、設備投資は総額100億~200億円程度になる見通し。