とはいえ、日銀の追加緩和は副作用を伴う。日銀は、国の新規発行額の約7割に相当する大量の国債を市場で買い入れており、政府の借金を穴埋めする「財政ファイナンス」と受け取られれば、市場からの信任を失いかねない。日銀は市場との対話を慎重に進めなければならない。
アンケート回答者
南武志・農林中金総合研究所主席研究員▽矢嶋康次・ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト▽花田普・三井住友信託銀行経済調査チーム長▽木下智夫・野村証券チーフエコノミスト▽熊谷亮丸・大和総研チーフエコノミスト▽斎藤大紀・信金中央金庫主任研究員▽上野泰也・みずほ証券チーフマーケットエコノミスト▽小玉祐一・明治安田生命チーフエコノミスト▽嶌峰義清・第一生命経済研究所首席エコノミスト▽森重彰浩・三菱総合研究所エコノミスト▽河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト▽山田久・日本総合研究所チーフエコノミスト▽牧野潤一・SMBC日興証券チーフエコノミスト▽米山秀隆・富士通総研上席主任研究員▽北田英治・浜銀総合研究所調査部部長(順不同)