消えぬ不安…中国「影の銀行」警戒強まる デフォルト寸前で回避 (1/2ページ)

2014.1.28 09:32

 【上海=河崎真澄】「影の銀行(シャドーバンキング)」による中国の高利回り金融商品をめぐる混乱が表面化した。31日に償還期限を控え、デフォルト(債務不履行)が懸念されていた30億元(約510億円)の金融商品について、組成した信託会社が27日、投資家に対し元本償還を行うと通知した。今回のデフォルトはぎりぎり回避される見通しとなったが、総額20兆元を超えるとされる「影の銀行」への市場の警戒感は一段と強まりそうだ。

 問題の金融商品は、国有商銀最大手の中国工商銀行が2011年2月1日に設定した高利回り金融商品で、預金金利を大幅に上回る年利11~13%を掲げ、富裕層など約700人が期限3年で購入した。

 山西省の非上場石炭会社向け融資を目的に、外部の中誠信託が工商銀行の簿外で組成した。ところが石炭会社は12年に違法な資金調達で提訴され、新たな炭鉱開発も凍結。工商銀行が集めた30億元は別の借入金の返済などで使い果たし経営破綻寸前となっていた。

信託会社は新たな投資家から救済資金を得たというが…

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