【底流】NISA獲得あの手この手 「貯蓄から投資」浸透なるか (1/4ページ)

2013.12.15 07:00

カブドットコム証券の「移動営業所」。NISA導入を控え、PRも兼ねて最新機器を搭載した専用車両を都内各地に走行させている

カブドットコム証券の「移動営業所」。NISA導入を控え、PRも兼ねて最新機器を搭載した専用車両を都内各地に走行させている【拡大】

 年100万円までの株式などへの投資に対し、売却益や配当への課税が免除される少額投資非課税制度(NISA)が、年明けに始まる。証券各社の口座獲得に向けた競争は激しいが、システムなどに初期投資がかかる反面、投資額が「少額」だけに大きな収益には直結しないとの指摘もある。限られたパイを奪い合う競争に陥ることなく、業界の悲願である「貯蓄から投資へ」を実現し、市場拡大につなげられるかは未知数だ。各社の取り組みの質が問われる。

 周知届かず

 「10万4000件」。日本証券業協会の稲野和利会長が明らかにした、10月1日時点のNISAの重複申請件数だ。NISA口座は証券会社や銀行など、すべての金融機関を通して1つしか開設できない。しかし、それを知らない個人投資家が、複数の金融機関で口座開設を申し込むケースが相次いだのだ。

 非課税措置を伴う制度だけに、口座開設には税務当局による確認通知が必要となる。重複の場合は申請日が早かった方の金融機関で開設される。10月1日の確認申請解禁に伴い、各社が一斉に当局に申し入れたことから、重複件数は一気に膨らんだ。

重複申請問題は、NISA口座の獲得競争の激しさを物語る

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