【京都うまいものめぐり】
京都市美術館など文化施設が集積する岡崎公園のすぐ近くに昨年5月にオープンした結婚式場「六絲水」(ロクシスイ)。そこに併設されたフレンチレストランが「KISHU」(キシュ)だ。テーマは「また食べに来たくなる料理」。総料理長、小松良平さんが腕を振るうメニューの数々はどれもこれも食材の相性を計算し尽くし、鋭い感性と技量を皿の上に表現した一級品だ。コース料理を終えるころには、きっと次の予約を取りたくなる。
店名の「キシュ」の由来は“帰趨(きすう)”。レストランがブライダル施設であることから「結ばれたお二人がまた帰ってくることのできる場所という意味で名付けられました」(大神隆志プロジェクトマネジャー)という。
絶品「食べるスープ」
コースメニューから登場する「鯖のマリネ」は土佐清水港(高知県)から取り寄せた、脂の乗った鯖を使用し酢締めにした。焼いた京ナスと賀茂トマトをジュレにして組み合わせた清涼感のある献立だ。