【京都うまいものめぐり】
京都の繁華街、河原町から数分、住宅街の中にひっそりとたたずむフレンチレストラン「ラ・ターブル・オ・ジャポン」。古い民家の屋根裏を生かしたお店は、うっかりしていると見過ごしてしまうほど。車庫の横にある階段を上ってガラスの扉をカランと開けると、やわらかなホワイトとブルーを色調にした南仏のイメージ。むき出しの梁(はり)と柱、優しいランプの明かりがゆらめき、アットホームな雰囲気がただよう。
「ぼくが住んでいた南仏プロバンス地方のトゥール・トゥールという街に『ラ・ターブル』というご夫婦2人でやっていらっしゃるレストランがあって、そこでお世話になったこともあり、2009年にお店を始めるときにその名前をいただいたんです。本格的な料理を肩肘張らずにいただく。ぼくが目指すのはそんなスタイルのレストランなんです」とオーナーシェフの迎公彦さん。
その言葉通り、ここではフランスの本店をイメージしながらも日本の食材を使い、シェフ自ら考案・アレンジした料理の数々が楽しめ、自分好みの前菜やメーンが選べるプリフィクスコースで頂ける。